中小企業診断士資格勉強 一次編

中小企業診断士
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所長
所長

中小企業診断士試験の二次試験に合格しました!

周りの人からも相談も受けるようになってきたので、

どうやって勉強してきたかなど整理します。

勉強をはじめて半年は

2019年7月から勉強を始めて6ヵ月が経つ頃、12月の終わりに今後についてまとめていました。

いろいろとデータを漁って、がんばって計画を立ててますね。見返してみると、まだ試験の全貌がぼやけていますが、将来のありたい姿なんかがとてもまぶしいです。熱い思いで勉強を始めたのですね。

この頃、情報システムの勉強に苦しんでおり、理解を進めるために自分でサーバーを契約してブログを書くことを始めたのが、当ブログのきっかけでした。

結局4月くらいまではブログを書いていた気もしますが、模試の結果があまりにも衝撃的な点数だったので、ブログを書いている余裕はないと封印。その後、その年の二次試験に不合格となり、もう一年勉強することになったので、ブログはずっと放置していました。

すっかり存在を忘れられていたブログですが、コロナウイルスによる長期間の在宅勤務となり、時間ができたので、後輩や同僚からも資格についての質問に応えられるように少し整理を兼ねて振り返り。

勉強スタイル

簡単に私の勉強スタイルについて整理しますと、

  • 基本勉強の主軸は診断士ゼミナールさんの教材
  • それでも難しいところは、その他の参考書を購入
  • 問題演習は基本的には過去問のみ(財務のみスピ問もやりました)
  • 平日は、通勤の往復1時間半での講義動画視聴と、子どもの寝かし付け後の1時間半で演習
  • 土日は、寝かし付け後の1時間半と土日どちらか半日外で3時間くらい勉強

ですので、おおよそ日当たり3時間程度ですが、その通りにできないときもあったので、月に80時間程度の勉強時間を確保していた感じなので、1次試験としては約1000時間くらい勉強したと思います。

初めての模試

勉強を初めて6ヵ月経った12月の様子は「よし!これからだ!」という前向きな状況でしたが、インプットが終わり、アウトプットとして過去問に取り掛かったのが1月から。最初は当然合格点には程遠いものでしたが、3月にもなると全科目平均でおよそ60点前後は取れるようになっていました。

所長
所長

思ったより早い時点で点数が取れるようになったな。

7月まで4ヵ月もあるし、大丈夫そうかな。

そんなことも考えながら、4月にLECさんの模試を受けています。自宅での受験だったのですが、しっかりと二日間かけて本番と同様のタイムスケジュールで解く初めての機会です。

終わった後、、、

所長
所長

あかん。難しすぎる。全然過去問とレベルが違う気がするな。

でもこんなに難しいんじゃ、みんなも解けないんじゃないかな?

380点くらいありそうだし、7月までに合格点には届くな。

で、5月に戻ってきた結果は、

科目得点得点率平均点偏差値順位判定
総合305点43.6%51.3%42.8213位/ 281人中
経済学・経済政策44点52.0点44.8121位/ 187人中
財務・会計52点53.1点49.3103位/ 213人中
企業経営理論52点50.4点51.591位/ 227人中
運営管理36点48.3点40.7155位/ 186人中
経営法務44点52.6点43.5156位/ 222人中
経営情報システム48点49.8点48.7102位/ 190人中
中小企業経営・中小企業政策29点48.4点36.9204位/ 226人中

すべてにおいて平均を下回り、足切り2科目という散々な得点。あまりにも自己採点と違い血の気が引きました。でも、ここで心折れずに勉強を続けられた自分、えらい!

一次試験までの2ヵ月は

本試験までの間、初見で解いた過去問の状況はこんな感じでした。

過去問実施月7科目総合得点過去問年度
3月下旬425点H27
4月下旬420点H28
5月中旬368点H29
6月上旬351点H30
6月下旬400点R1

この5月中旬の前に模試の結果を受け取っているのですが、精神的にも追い込まれたからか、スランプに陥りました。やれどもやれども初見問題ではことごとく点数が下がっていく。この頃、かなり焦っていて精神的にも参ってました。

それでもあきらめずに勉強を続けた自分、えらい!(2度目)

そして、420点を超えることのないまま本試験を受けることになるのですが、復習も終わり、直前はひたすら「ほらっち先生」のYouTubeで中小企業経営・中小企業政策の動画で暗記科目に望みをかけてました。

一次試験の様子

一次試験の会場へは電車で2時間と、かなり遠かったのですが、ホテルに前泊しても40分程度はかかってしまうこと、いつもの出勤時間と同じ時間に家を出ればよかったので、生活のリズムを崩さずに行けることから前泊はやめました。

その移動時間で最後の詰め込みもできますしね。

直前までの結果が思わしくなかったこともあって、逆に挑戦者の気持ちで当たって砕けろ、落ちて当然と気持ちを切り替えて望めたのが良かったのかもしれません。試験本番はほとんど緊張することもなく受験をすることができました。

1科目終わるごとに、60点あるかどうか微妙なラインで不安になります。ですが、結果が変わるわけでもないので、振り返ることはせず、次の科目の詰め込みをしてた気がします。

1日目の終わったあとにも解答速報がありますが、それも見ていないと思います。ただ、感覚としては1日目は4科目平均で60点を少し下回りそう。企業経営理論がもしかしたら足切りかもしれない。といった状況で余裕はまったくない感じ。

2日目は私の苦手とする暗記科目3兄弟。

所長
所長

易化してますように!

易化してますように!

と、祈って祈って、法務で死にました。

一次試験の結果は

試験後の感触では、

経済財務経営運営法務情報中小総合
できたそこそこだめかもだめかも死んだそこそこそこそこ400点くらい

企業経営理論と運営はなんとかギリギリ足切りにはならないかもしれないが、法務は完全に終わったと思ってましたが、自己採点ではなんとかギリギリ足切り回避できたっぽい。

すごくドキドキして、協会の正答発表を待っていました。

最終的な結果は、

経済財務経営運営法務情報中小総合
76点60点64点58点44点68点74点444点

法務がギリギリ耐えました。そして、特に得意でもなかった経済と情報、模試ではDランクだった中小に救われての合格でした。

一次の勉強を振り返ってみて

大学受験以降、勉強らしい勉強もしてこなかったこともあってか、勉強の仕方もよくわからずに進めてきたわけですが、勉強時間は1000時間程度やったと思います。

それでも、点数が思うように伸びなかったところや、これはやってよかったといった点について、振り返りをしました。

勉強の仕方に気を付ける!

私の勉強の仕方で悪かったなと感じる点が2つほどあります。

(1)インプットとアウトプットは短サイクルで回す!

勉強したことを記憶に残すためにはインプットとアウトプットが重要と言われます。インプットだけでもアウトプットだけでもダメであり、そのバランスが大事なのだとか。

1次試験の私のやり方は、大まかには最初の6ヵ月でひたすら講義動画を視聴してのインプット。1月から過去問を解きつつ振り返りという形でした。

結局、今思うと7科目もありますから、最初にインプットした科目は半年後にほとんど記憶に定着していなかったんですよね。そして過去問を解いて点数が悪いので、インプットし直す。次の科目の過去問を解く、点数が低いからまたインプットし直す。また7科目終わったころには最初の科目の知識があまり定着していないので、、、の繰り返し。

インプットと過去問は最初短サイクルで行い、徐々に期間を空けていく方が良かったと思います。実際に短サイクルで過去問やって、わからないところを再インプットしてということを短期間に行い始めたのが、6月くらいからだったと思います。その時は時間も迫る中で無意識に7科目をグルグル回していたので、偶然そのような勉強方法に変わっていったのだと思います。

ですが、結果として一気に点数が伸びていますので、このようにインプットとアウトプットは短期間に回しつつ、記憶の定着を図ることが重要だと思います。

(2)過去問はとっておかない!

初めて過去問を解いて何点取れたかで、自分の進捗具合を確認していたということもあって、できる限り過去問はとっておくというスタイルで進めていました。過去問で420点取れたのだから、本番でも420点が取れるくらいの実力が付いてきたと、感じて自信を持つためです。

ですが、これはダメだったと思います。

1.にもつながりますが、過去問を取っておくために振り返りする問題が偏っていたり、アウトプットが不足するため、全然記憶に定着していかなかったのだと思います。過去問と同じ問題も出ますが、すべてが同じものではありません。

ですから、過去問はひたすら回数解いて、わからなければインプットし直す、理解し直すということを繰り返して、わからない問題がなくなれば十分力もついたと自己評価に持っていくべきでした。

(3)模試は一度は受けておく!

試験慣れしている人は不要だと思います。

ですが、私のように20年ぶりの試験というような場合には、模試で試験の雰囲気や時間の感覚などをつかんでおくと良いと思います。私はコロナの影響もあって、自宅での受験でしたが、それでも忘れ物や飲み物、昼ご飯の食べるタイミングなどについて、思ってたのと違う点がいくつかありました。

若いころの感覚と、20年経った体では感覚に大きな違いがあることにも若干ショックでしたけど。

また、模試では「こんな問題出るの?」というような少しひねった問題や、高難度の問題もあったりしますので、そういった問題と出会った時の心の揺れをどう抑えるか、時間をかけすぎてしまって簡単な問題が解けなかったなどにも気が付くことができます。

自身の使う教材や、予備校と異なる学校の模試も有効だと思います。教材や予備校によって、重点的に取り上げている範囲が違うところもありますので、あらたにインプットする機会につながります。

(4)学習計画を立てる!

中小企業診断士の勉強範囲はかなり広いです。ですから、計画を立てないと勉強が不十分になる科目が出てきますし、インプットとアウトプットのバランスが崩れることにもなります。

全体の計画を立て、毎月何をどの程度行うのかの進捗をKPIとして定めていき、PDCAサイクルを回して学習していくことが大切です。

そんな難しいことするの?と、思う方もいるでしょう。私もそんな面倒なことしませんでした。

ですので、これだけ終盤に力がついてきていない状況に焦り、苦労したのだと思います。それと、この計画と進捗管理は、二次試験の事例Ⅲの生産管理の理解にも直結します。生産計画を立てて統制管理をしていくという流れは、このKPIの設定とPDCAサイクルにより行っていくものです。実体験に勝る理解はないと思いますので、ぜひ学習計画を立てて、進捗管理を行ってほしいと思います。

情報に翻弄されない!

予備校の案内や様々なブログには、「勉強時間は1000時間が目安」や「この教材で4ヵ月で合格」などいろいろな情報があふれています。

私自身、けっこう影響を受けやすくて、そのたびに自分の勉強方法があっているのか、時間が足りていないのかなど不安に感じていろいろと調べたりしたのですが、結局のところ人それぞれです。

バックグラウンドも違いますし、これまで積み上げてきた知識も経験も違いますから、同じようにはなりません。ですから不安を感じず、信じた方法を貫けるかが大事です。

これは二次でも同様で、各予備校のメソッドはいろいろと違います。ですが、どの予備校も合格している人がいますし、フラフラとやり方を考えては変えてを繰り返すと時間を無駄にしますので、これでやると決めたものを貫いた人が合格者に多いように思います。

勉強仲間をつくる!

正直なところ、これが一番大事だったと感じています。

模試の結果がダメだった時、スランプに陥った時など、心が折れそうな時が何度もありました。ですが、そのたびに勉強仲間からの励ましの声や、がんばる姿を見て自分もがんばろうと奮い立たせることができました。

私は予備校に通うこともできなかったため、この勉強仲間をTwitterで作りました。Twitterで積極的に交流されている方々に合格者が多かったのも理由にありますが、予備校に通う人、独学の人さまざまな方とTwitter上では一緒にがんばる仲間として、情報を共有し、励ましあってつながる関係が持てます。

自分からも情報を上げていくことで、恥ずかしいことも言えないからしっかり理解しようという意識にもつながりますし、情報を出す人のところには情報が集まってきます。仲間を支える人は、周りからも支えてもらえます。

独学で勉強仲間がいないという方には、ぜひTwitterなど活用して積極的に交流をされると良いと思います。

まとめ

とりとめのない思い出話が中心になってしまいましたが、まとめると3点。

  1. 勉強の仕方に気を付ける!
  2. 情報に翻弄されない!
  3. 勉強仲間をつくる!

あとは、ひたすら勉強して頭に叩き込むだけです。勉強も習慣になってしまえば苦も無くできるようになります。躓いてやる気が出なくても、いつも同じ時間にテキストを開いてやってみる。

とても大変な試験ですけど、これから受験される人、私の後輩や同僚にもぜひがんばってもらいたいです。今後に活きるとても良い資格だと思いますので、がんばってください。