メリークリスマス!
この時期になると、アメリカ赴任時代に日本のクリスマスではケンタッキー・フライド・チキンを食べると聞いて真実を確かめにきた同僚のことを思い出します。
サンタさんが来るまで少し時間がありますし、せっかくなのでアメリカと日本のクリスマスの違いを簡単に紹介しようと思います。
日本人はクリスマスにKFC?

所長。
日本人はクリスマスディナーにKFC(ケンタッキー・フライド・チキン)を食べるって聞いたんだけど本当か?

まぁ、皆がみんなではないけど多いと思うよ。

えーっ!信じられない!
クリスマスにKFCだって?

いや、逆にそんなに驚くことが信じられないんだけど…。
アメリカ人だってチキン食べてるじゃん(笑)

いやいやいや、アメリカ人の食べてるっていうのはターキーね。
クリスマスってのはね、離れて暮らす家族なんかも集まってきて、みんなでいつもよりちょっと贅沢な料理をみんなで食べて、幸せな時間を過ごしましょうってものでしょ?
で、そのちょっと贅沢な料理の象徴的なのがターキーなわけ。
チキンが悪いわけじゃなくて、なぜファストフードなのかが理解できないわけ!

ほぉ、なるほどね。そうだったんだ(笑)
日本では、欧米が丸焼きチキン食べてると思って、そのままチキン食べるものだという解釈が広まっちゃったのかな?
もしくはCM効果だね。ハロウィーンも仮装ってとこだけ大きく取り上げられちゃってたり、きちんと文化を理解して真似してるわけじゃないだろうね。

そっか、文化そのものを理解するのは確かに難しいかもしれないけど、せめて手作りでチキンをローストするとかなら別におかしくはないんだけど、ファストフードってのがなぁ。
日本食でちょっと贅沢な料理と言えば寿司?むしろ、寿司とか食べてクリスマスをお祝いしているって聞いたなら、まだ理解できるんだけど。

あはは、寿司も昔はファストフードなんだよ(笑)
日本食でちょっと贅沢な料理って言ったら、なんだろ?すき焼きとかかな?
ま、アメリカの寿司が日本の寿司と違うように、日本のKFCもアメリカのKFCと違うってことだね。
数年後に日本に来るようなことがあれば、本物の寿司食べさせてあげるよ(笑)
日本では当たり前のように、クリスマスにはKFCは予約でいっぱい、受け取りのために道路は渋滞という状況ですが、アメリカでは全然違います。
でも、このようにアメリカの文化は日本に入ってきたときに別の解釈をされてしまっているように、日本の文化はアメリカで違った解釈をされています。
こういった文化の違い、認識の違いが海外赴任時の問題でもありますし、仕事が上手くいく人といかない人の差にも大きく影響しています。
まぁ、今度弟が海外赴任をすることが決まったと連絡もありましたし、整理するためにも追々まとめてみたいなと思います。
その他、アメリカと日本のクリスマスで違うところ
ツリーはサンクスギビングデイが終わると準備
日本だと12月入ってからの家が多いでしょうか?
アメリカでは、11月の第4週の木曜から始まるサンクスギビングデイが終わるとクリスマスの準備が始まります。
そして、日本のように作り物のツリーも多くありますが、本物のモミの木も普通にホームセンターなどで売ってます。
それを買ってきて、飾りつけして、クリスマスが終わったあとのゴミの日に、家の前に出しておくと回収してくれると、いうシステムです。
プレゼンとはツリーの下

こんな感じにリビングに飾られたツリーの下にプレゼントが集合します。
日本だとサンタさんからのプレゼントは、枕元に置いてあるというのが一般的かと思いますが、アメリカではサンタさんからのプレゼントもここに置かれ、25日の朝に集まったプレゼントが一斉に開かれます。
サンタさんへのプレゼント

がんばって世界中にプレゼントを配るサンタさんへのプレゼントとして、アメリカでは手作りクッキーとミルクを暖炉の脇やツリーのそばに置いて、サンタさんへのお礼の手紙を書きます。
我が家ではアメリカで生まれた息子のために、24日にクッキーを焼いて、ミルクと一緒にツリーのそばに置いてから寝るようにしています。
クリスマスの日はお店も休み
だいたい12月23日や24日から仕事も休みになり、冬の長期連休が始まりますから、妻と旅行の計画などを立てて、クリスマスに旅行に出かけたとき、ファストフードですらクリスマスの夜は営業していないことが多く、食事に本当に困ったことがあります。
最初のアメリカ人の同僚との会話にもあるように、そもそもクリスマスにファストフードを食べることに衝撃を受けているわけなので、店を開けても商売にならないですし、従業員もオーナーも家族と過ごしたいので店を閉めてしまいます。
そんなこともあって、翌年からはクリスマスが明けてからしか旅行に行かないようにしました(笑)
クリスマスイブよりクリスマス当日
日本では12月24日の夜が一番盛り上がるのですが、アメリカではクリスマス当日が一番盛り上がります。
ですので、日本では、クリスマスイブにパーティが開かれることが多いですが、アメリカのパーティはクリスマスがメインです。
イブには奥さんの実家でパーティをして、クリスマス当日は旦那さんの実家でパーティなんて家もあるとは言ってましたので、イブのパーティが全くないわけではないのでしょうが、クリスマス当日が一番盛り上がってます。
クリスマスカードを贈る
日本では年賀状ですが、アメリカではクリスマスカードを贈るのが一般的です。
日本でも売ってるメッセージカードのような、はがきサイズの二つ折りのカードが一般的で、ホームセンターなどに多くの種類のカードが売ってます。
日本への年賀状代わりに、国際郵便でアメリカからクリスマスカードを贈ってましたが、けっこう喜んでもらえましたよ。
最後に
いかがだったでしょうか?
アメリカのクリスマスと、日本のクリスマスは似ているようでも全然違います。
文化の違いや背景など、色々な要素が影響してそれぞれのクリスマスとなっているので、どちらが良い悪いではないと受け止めて、楽しんでほしいなと思います。
そして、日本もアメリカも子供はクリスマスが大好きで、サンタさんが大好きなことは一緒です。
世界中の子供たちがとても幸せなクリスマスを過ごせるように、世界中のサンタさん頑張ってくださいね。