BSC(Balanced ScoreCard/バランス・スコアカード)

企業経営理論
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BSCとは、経営計画を実行した際の評価指標、マネジメント・システムです。

どのような経営をしていきたいか、将来どのような会社にしたいかという経営理念やビジョンを担当者個人の アクションプランに落とし込んでいくかをまとめたものになります。

経営の流れ

  1. 現状と将来像のギャップが対応していかなければならない課題や、改善すべき問題です。このギャップを知るために行われるのがSWOT分析です。
  2. どういったルートで将来像へと辿り着くのかを決めるのが戦略です。
    東京駅へ行くには?夜行バスで行く、新幹線で行く、車で行くなど方法は様々ですが、その時々の状況により選択する方法は変わります。企業経営でもそれは同じです。SWOT分析で発見した機会や脅威に対して、どういった選択をするのかが重要になります。
  3. ポイントごとに状況を判断して補正していくために評価基準を設定します。
    ゴール・目的地は決まったから進もう。ですが、マラソンでもポイントごとにタイムを取って、ペースの調整をするように企業経営でも期末やプロジェクトのフェーズ毎などで状況を確認し、ずれがあれば補正することで、戦略から大きく外れてしまうことの無いようにします。
    この時に定める判断基準がKPI目標管理であり、計画して実行し、ポイントでのチェック後に補正をする活動がPDCAサイクルになります。

体系的に表すと

まず、企業を経営するにあたっての信念として、『経営理念』があります。

『経営理念』に基づいて示される会社の具体的な将来像が『経営ビジョン』です。

この『経営ビジョン』には、”長期(5~10年程度)”、”中期(3~5年程度)”くらいの将来になりたい姿を示すことが一般的です。

そして、その将来像に向けての課題や問題を整理し、進むべき方向性を定めたものが『経営方針や指針』です。

ここから、具体的な実務の内容へと落としながら、部門方針や課・グループの方針へと整理していく段階が、『戦略マップ』になります。

要するに、将来像までの計画を地図のように配置していく作業です。

将来像までの工程、旅程が決まってくると、ポイントでの状況を確認するための指標が必要になります。

これが、『評価基準』。あいまいな目標ではなく、だれもが同様の判断ができるように数字で目標値を掲げることがとても重要です。

そうして、最終的には、企業の目指す将来像に向けて、『個人のアクションプラン(活動計画)』が作られるので、企業全体として同じ方向を見て進むことができるようになります。

もし、BSCが出来ていないと?

  • 担当者は一生懸命に努力し、成果を上げたのに評価されないと嘆いている。しかし、頑張っている方向性が会社の将来像とは違うことに気付いていない。国語のテストで100点を取ることが部の目標なのに、算数の勉強を頑張っているような担当者はいませんか?
  • 目標やポイントごとの判断基準が不明確なため、毎年同じ目標を掲げている。2年後のTOEICで800点を取る。そのために今年は600点、来年は700点を取る。と、いうような明確な目標がなく、TOEICで良い点を取る。と、してしまうと、何点が良いのかも分からず、毎年同じ目標を立て続けることになります。
    こういった目標を毎年のように繰り返し立てているようなことになっていませんか?
  • 『上の方針がよく分からない』、『会社がどこに向かっているのか分からない』
    こういった声が現場で聞かれるようになると黄色信号、声が届かなくなっているようだと赤信号です。

いかがでしょうか?

これらの状況、けっこう思い当たる職場も多いかと思います。

こういった状況があれば、BSCの流れのどこかに悪さが生じている合図として、早めの対策をしていくことが、会社や組織の将来像に向けた活動の遅れを抑える上でもとても重要になってきます。

BSCで肝になる4つのポイント

BSCの流れを改善する上で重要なポイントは、また時間を見付けてそれぞれ別のページでまとめていきたいと思います。

  1. ドメインの定義…企業の方向性や立ち位置の定義の仕方
  2. SWOT分析…戦略の立て方
  3. KPIと4つの視点(財務・顧客・業務プロセス・企業成長と学習)…目標の立て方
  4. PDCAサイクル…活動の進め方